【香港】破産申請5年ぶり低水準、債務は小規模化 [個人破産]

香港は、個人破産の申請件数が減ってきているようです。 ただ、その案件の大部分は失業者や低所得者とのこと。 一時は不動産投資に失敗した投資家などが多かったようですが、最近は買い物のしすぎやクレジットカードの使い過ぎ、長期的な失業の低所得者が増え、債務額が減っていることだけを素直に喜べないですね。[ふらふら]



【香港】破産申請5年ぶり低水準、債務は小規模化
(2010年3月23日 NNA)


 破産管理署によると、2月の個人破産申請件数は677件にとどまり、5年ぶりの低水準となった。破産件数は2008年の金融危機直後に急増したが、景気回復を背景に昨年後半あたりから減少している。また以前は比較的大規模な債務を伴う破産が多かったが、最近は小規模化が進んでいるという。

 3カ月連続で減少。前年同月比54.8%減、前月比で16.8%減少した。2005年2月(640件)以降で最低となる。今年2月は春節(旧正月)休暇があり、申請の受付日自体が少なかったことも低水準にとどまった要因の一つとみられるが、破産が減少傾向にあることが明確に示された。
 
 破産宣告件数は675件で、08年10月(656件)以来の低さ。前年同月比で59.7%、前月比で26.6%それぞれ減少した。1~2月の破産申請件数は前年同期比46.0%減の1,491件、破産宣告件数は34.4%減の1,595件となっている。
 
 破産申請件数は、金融危機後に急激に増えており、09年3月には03年7月以来最高となる1,872件に達した。その後もしばらくは1,500件前後の高い水準で推移していたが、10月には1,000件を割り、その後も減少が続いている。
 
 ■失業者、低所得層が破産
 
 破産案件を扱う弁護士によると、金融危機直後は株式や不動産投資で失敗した投資家の破産が多く、1人当たりの債務額は60万~80万HKドル(約700万~930万円)に達していた。ただ最近は、過度の買い物やクレジットカード未払いのほか、長期的な失業に悩む低所得層の破産が目立つようになり、債務額は10万~40万HKドルと以前と比べ小規模となっている。
 
 ある弁護士は「金融危機後のピーク時と比べると、最近の破産案件は3~4割減少している。春節後は例年破産が増えるが、今年は増加していない」と指摘。また「案件の大部分は失業者や低所得者など。債務額は10万HKドル程度」としている。
 
 このほか、2月の企業の強制清算申請は51件となり、前年同月から2件減少したものの、前月比では1件増加した。清算命令は38件で、前年同月比7件、前月比1件それぞれ増えている。<香港>

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